無策師団blog

21:36 05月09日 [木]
『大怪獣バトル』の思い出(その5・終)



RR2弾稼働後ぐらいの頃に描いたケムール人(擬人化・再掲)
彼が参戦内定したときは「メフィラス星人の部下が全員揃った!」と心から喜んだのですが…

さて5回に渡って続いた「大怪獣バトル」回想シリーズも今回の更新で最終回。
「大怪獣バトル」最終シリーズの『RR(ダブルアール)』についてダベりたいと思います。




※※※


20130509-2.jpg


「大怪獣バトル」のタイトルを持ちながら序盤以外はほぼウルトラマン映画だった
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』の公開後の2010年春、大怪獣バトルの新シリーズ『大怪獣バトルRR(ダブルアール)』が登場しました。

それまでの大怪獣バトルはあくまでも怪獣をメインとしてきましたが、
「やはりウルトラマンをメインにしたほうが子どもには受けがいい」と作り手が悟ったのか、
NEOまでサポーター止まりだったウルトラヒーローがプレイアブルキャラとして完全解禁されました。
同時にゲームもより子ども向きとなり、良く言えばシンプル化、悪く言えば大幅に退化してしまいました。

※※※

まずはNEOまでのカードとRR以降のカードを見比べてみましょう。

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(左:NEO1弾のゴモラ 右:RR1弾のゴモラ)

表記が左右でかなり減っていることが確認されます。

☆必殺技・パワーそのまま(「パワー」が「タイリョク」に表記変更)

☆アタック・ディフェンス・スピード(その1参照)
それぞれ左下ルーレットの2~5面の値に読換

☆技発動パターン(カウンター・アグレッシブ・タクティカル:その4参照)
3種類のジャンケン属性(左下のマーク)に読換

☆属性・コンボ(その2その4参照)廃止






またRRは従来の三人一組からタッグ制になり、攻撃権奪取のためのスピードバトル・アタックバトル(その1参照)も廃止されました。
代わりに「RR(ダブルアール=2つのRoulette)」の名前通り、タッグの2名分のルーレットを用います。

基本的な流れは
①タッグの内、任意でどちらかを選ぶ。
②選んだカード同士の左下のマークでジャンケンを行う(勝った方は③での☆が+1)
③最初に選んだカードと残った方のカードの2回分でルーレットを1回ずつ止めて、出た☆数値合計の多い方に攻撃権
④攻撃権を得た方が相手に必殺技で攻撃。以上をどちらかのタッグのタイリョクが無くなるまで続ける

…といった感じで、NEO以前と比べるとかなりシンプルなゲームとなりました。
ルーレットは一応目押し可能なものの回収台のパチスロ並に滑るのでほぼ運ゲー状態であり、
NEO以前のようなゲームを期待していた層の大半からはそっぽを向かれる結果になりました。

しかしゲーム性を落とした分ネタに走る余力が出来たのか、新規参戦・必殺技再現演出などは割と頑張っていたように感じます。
ネタがマニアックなのにゲームはシンプルというのは全く噛み合ってないとは思いますが

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例えば昭和ウルトラマンからはウルトラの母やまさかのアンドロメロス

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平成からはこれまで家庭用ゲーム登場無し・大怪獣バトルNEOでの登場無しと本家からも半分忘れられていたウルトラマンマックス等が参戦、





怪獣からはベリュドラやUキラーザウルスの巨大敵、宇宙人からはこれまたマニアックなケムール人が参戦、といった感じで良い意味で意表を突くキャラが多く参戦してくれたのは面白かったです。
参戦のネタが無くなっていたが故の苦肉の策ではあるのでしょうが…

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RR4弾からは劇場版「ウルトラマンゼロ 超決戦!ベリアル銀河帝国」と連動して劇場版のキャラクターを一斉参戦させたり「カウンターアビリティ」や「チェンジアビリティ」など新たな特殊能力を実装することによりテコ入れを図りましたが、アビリティをウルトラマンゼロ関連のキャラクターにしか付けないという謎の現行優遇補正のお陰でますます既存キャラの影が薄くなり「参戦キャラが多い」というせっかくの大怪獣バトルシリーズの利点を自ら潰す結果となりました。

これまで何年間もかけてじっくりと増やしていった豊富な技演出やCGも、ほとんど活かされる機会がRRで与えられなかったのが非常に残念です。
後は『自分の被ダメージを半分以下に減らして相手に受けるはずのダメージの75%を返す』という狂ったカウンターアビリティの性能もゲーム性の劣化に追い打ちをかけた気がします。

そういった感じで渾身のテコ入れも効果が出ず、結局大怪獣バトルRRは1年持つことなくRR6弾にてあっけなく稼働終了となりました。
帥師も後半はカード集めに終始していており、正直RR4弾以降はまともにプレイすらしてなかった覚えがあります。





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ゲーム性に関しては散々な事を言いましたが、RR以降のカードは「キャラクター種類が多い」「イラストカードが多い」「ホロ加工が綺麗」という点でトレーディングカードとしてはNEO以前より良かったと感じています。
RR1弾の「ブラザーズマント兄弟一斉集合」、6弾の「全ウルトラヒーロー集合」はゲーム抜きにして集めるのに十分な要素でした。

またジャンケンマークの導入などRRは「筐体に通さなくても遊べる」カードゲームを目指していた所もあるようなので、もしかしたら稼働終了後も普通のトレカとして続ける予定もあったのかもしれません。
実際RRのカードは紙とペン、それと6面ダイス(またはルーレット)があれば非電源でもそれなりに遊べそうな仕様ですしね。


※※※


5回に渡って続けてきた「大怪獣バトルの思い出」、これにて終了です。

元々がウルトラゲー好きと言う事で始めた大怪獣バトルでしたが、本作品のプレイをきっかけでそれまで観てなかった過去作に触れたり、劇場作品や「大怪獣バトル」TVシリーズ、そしてウルトラマンゼロ登場からの活躍をゲームをしながら追いかけることができました。

当時はTVシリーズが途切れたり、円谷が買収されたりといろいろと不安定な時期でしたので、ゲームとは言えお手軽にウルトラの世界に触れ、ウルトラ分を補給できるという点に「大怪獣バトル」の意義があったと思います。
だからってクソゲーで良いって訳でも無いですがね!

願わくば、今秋からの「大怪獣ラッシュ」が新たなるウルトラの希望の道とならんことを。
そして今からでも遅くないので「NEO」ルールの家庭用大怪獣バトル完全版出してください。



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